So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
読書 : 読んだ本の紹介 ブログトップ
前の3件 | 次の3件

本の紹介、感想を別ブログにまとめてみました : Bunjin's Books Reviews [読書 : 読んだ本の紹介]

bunjinbookreview.png

★ 読書に勤しむ一年に

年頭だからと言って「今年の目標」なんぞを立てる柄ではないのですが、とにかく“積ん読”状態の本が溜まっちゃって、何とかしたいなと思ったのでした。読書管理サイト(ぶんじんの本棚 (ibunjin) - ブクログ)で読んだ本、読みたい本、読み終わった本、そして積ん読状態の本を登録・管理しています。そこに登録しているだけで、積ん読状態の本が155冊になっちゃってます。月に五冊読んだとしても三十一ヶ月(約二年半)かかる計算。最近は月に三冊程度しか読んでないですからねぇ。それだと五年はかかっちゃいます。しかも、当然ながらこれからも新しい本を買っちゃうでしょうから、読み終わるのは平均寿命を超えた未来となりそう。そう、死ぬまでに読み切れないのです。。。。

まあ、今に始まったことではなく、恒常的にこんな感じなので、慌ててもしょうがないのではありますが、それでも少しはジタバタしてみようかな、と思ったのでした。

と言うことで、今年は読書量を増やすつもり。

★ 「Bunjin's Books Reviews」

どっちが先かは自分でもよくわかりませんが、本を一杯読むために、そのモチベーションアップの方法として、読んだ後の感想文を載せるブログをこのブログとは別に作ってみました。
まあ、以前から、ちょっと小綺麗なサイトのテンプレートを見つけたので、いつかこれを使ってサイトを作ってみたいなと思った、という理由もあります。

年の初めだし、サイト開設には良いタイミングかなとということもあり、オープンです。

  Bunjin's Books Reviews | 文人文庫から

読んだ本の感想は今後、このサイトに載せていきますので、よろしければお付き合いくださいませ。
今のところ、等を載せています。




nice!(11)  コメント(0) 
共通テーマ:

「日本沈没 決定版」 こんな凄い話が40年以上前に書かれていたのか [読書 : 読んだ本の紹介]

日本沈没決定版.png


題名で既に大筋は見えていますし、知らない人のいない話ではありますが、念のため。
以下、ネタバレありです。

★あらすじ

孤高の研究家 田所博士はとてつもない発見をする。だが、自分でもそれを信じることがすぐにはできず、あらゆるデータを集め、検証することに躍起になっていた。そして、怪しげな団体にスポンサーになってもらい、海底調査の費用を捻出した。そして、深海探査艇わだつみ号に乗り込み、操縦士の小野寺と共に日本海溝へ潜っていった。
八丈島の南の海域では異変が起きていた。明神礁近海で海底火山が噴火をし、水蒸気を吹き上げていた。そして、島が一つ、一晩のうちに海中に没したのだ。しかも、火山の爆発などではなく、静かに、まさに沈没するように。。。
そして、日本海溝、水深八千メートルの海底で田所博士たちは無数の断層(溝)や海底泥流を発見する。さらには、小野寺の記憶によるものだが、海底の形が大きく変わっていることも。

それからまもなく、伊豆大島と三原山が噴火し、さらには伊豆半島の天城山も噴火、続いて浅間山も突如、噴火を始めたのだ。島が沈没し、海底火山が噴火をした地点から北へと延びる線上にそれらの火山は位置している。
そして、ついには古都京都を大地震が襲う。折悪しく、五山の送り火の真っ最中に「京都大地震」が発生し、死者四千二百、重軽傷者一万三千名の大惨事となった。

その頃、田所博士や、研究を一緒に進めている幸長教授、そして「京都大震災」で被災した小野寺らが突如、世間から姿を消した。小野寺は、何の連絡もせずに海洋調査会社に出社しなくなり、一時は「京都大震災」で亡くなったと思われていた。だが、彼らは密かに政府が発足させた“D計画”のメンバーとして集められていたのだ。“D計画”とは、田所博士が発見した“日本沈没”の可能性を調査し、起こりうるとしたらそれがいつ頃なのかを予測するための研究チームだった。
そう。未曾有の大惨事となった「京都大地震」も単なる序章に過ぎなかったのだ。田所博士は、(通常の)地震の原因であるプレート移動とは全く異なったメカニズムによる地殻変動の可能性を発見してしまったのだった。

★基本データ&目次

作者小松左京
発行元文藝春秋(文春e-Books)
発行年2017

  • 第一章 日本海溝
  • 第二章 東京
  • 第三章 政府
  • 第四章 日本列島
  • 第五章 沈み行く国
  • 第六章 日本沈没
  • エピローグ 竜の死
  • 解説
  • 表紙解説

★ 感想

1973年公開の映画「日本沈没」も、翌年のドラマ版「日本沈没」も、そして2006年のリメイク版「日本沈没」(元SMAP草彅剛主演)も見たんですが、原作を読むのは初めてでした。電子書籍として、上下巻が一緒になった「決定版」として今年、発売されたので、この機会にと思い読んでみました。
なぜ、もっと早く読まなかったのかと後悔。映画やドラマで知ったつもりでいましたが、原作はこんなにも深い話だったとは。科学的な下地がしっかりしていて、本当にありうるんじゃないかと思ってしまう理論が展開されるし(マントル対流と天候(温暖前線・寒冷前線・気団)とのアナロジーなどなど)、D計画を遂行していく政府関係者(政治家やら官僚やら)の行動、発言のリアリティも凄いし、世界に対する地勢上・経済上の影響などの分析や、それに対する各国の動きや経済人の対応など、よくも一人でこれだけ広範囲な話が書けたものだと驚き。調査・取材するだけでどれだけのパワーが必要だったのか想像できません。

そんなしっかりとした下地を持って描かれた話は、阪神淡路大震災や、3.11東日本大震災の記憶とも相まって、読み進めていくうちに恐怖を感じるほど。それでもやめられなくて読み続けてしまったんですが、心臓の鼓動が速くなっていくくらいの恐ろしさが襲ってくるほど。

個人的経験として、自分の生まれ育った家が取り壊されただけで、言い知れぬ虚脱感を感じたのですが、日本全体がなくなってしまうってどんな気持ちなのでしょう。国家の定義、国家を成立させる三大要素とは「領域(領土)・人民(国民)・主権」とされていますが、領土が消えてしまったら日本というアイデンティティはどうなるのでしょう。著者の小松左京氏も、両親が津波やら関東大震災やらを経験し、自身も戦争を体験して、それらを元にこの小説を生み出していったそうですが(「解説」を参照願います)、そんな辺りがテーマになっています。

震災の記憶を風化させないためにも、改めて読んでみる意味はあるでしょう。そしてまた、国土を失った“日本人”たちの行く末を思い、難民問題やパレスチナ・イスラエル(ユダヤ)の問題を新たな視点で考え直してみる機会にもなりそうです。
読むべき一冊でしょう、これは。



書評・レビュー ブログランキングへ





nice!(10)  コメント(2) 
共通テーマ:

「ORIGIN」by Dan Brown :人類誕生・生命誕生の謎にLangdon教授が迫る [読書 : 読んだ本の紹介]

Origin.png


ネタバレ有りなのでご注意を。

★あらすじ

Edmond Kirschはフューチャリスト。科学的手法を用いて未来を“予言”する。予言と言っても、スーパーコンピューターを駆使したシミュレーションを行ったり、科学の最先端研究の成果を見てそれらが世界にもたらす影響を考えたりして行う。そんな彼が世界に向けて新たな“発見”を発表すると大々的な予告を行った。その内容は、宗教(界)に大きな影響を与えると共に、人類全体に関わるものだと喧伝したのだ。そして、発表会場としてスペインの美術館を選び、世界中からVIPを招待した。
そんな招待客の中にLangdon教授の名前もあった。Edmond Kirschは教授の講義を受け、その後も何かと教えを請う仲だったのだ。

このイベント(発表会)は大きな注目を浴びた。その謎に包まれた発表内容も然り。さらには、発表会場美術館の責任者Ambra Vidalは、スペインの王子(病床に就いている現在の王から王位を継ぐ唯一の候補)のフィアンセだったのだ。マスコミは取材のために殺到した。

Edmond Kirschは、自分の発見が宗教そのものの意味・意義を根底から覆してしまうものであると認識していた。そのため、発表会の前に三人の賢者(宗教界の重鎮たち)に極秘に事前説明を行い、意見を求めたのだった。その内容を知った三人は当惑を隠せないでいた。それほど、この発見は大きなものだったのだ。

そして発表会は始まる。Langdon教授もオープニングで紹介され、ちょっと話をする。その模様は世界中にネット配信され、何億という人々が注目していた。ビデオ映像による説明が流れる。今度の発見は、根源的な質問に対する答えだという。その質問とは、「我々は(人間は)どこからやって来たのか。そして、どこへ行くのか(人類の未来はどうなるのか)」というものだった。ほとんどの宗教は、神が人間を、そしてこの世界を創造したと説いてる。そして、いつか人間は神の国へと帰っていくのだと。だが、Edmond Kirschの発見は違っていた。それは。。。。

その時、銃声が会場に響く。Edmond Kirschが撃たれたのだ。彼の答えが明らかになる前に、発表会は中止となる。会場は騒然とした状態に。我らがLangdon教授は、Ambra Vidalと共に重要参考人(?)として拘束されてしまう。

悲劇は始まったばかりだった。Edmond Kirschの答えを事前に聞いていた三賢者が次々に殺されてしまう。これで、答えを知っているのは三賢者の生き残りであるValdespino卿だけとなってしまった。彼はスペインにあってカトリックの教えを厳格に守る保守派であり、現国王の友人、相談役でもあったのだ。

またしても大きな事件に巻き込まれてしまったLangdon教授。彼は愛弟子の遺志を継ぎ、世紀の発見の謎を追うことになる。スペイン王子のフィアンセであるAmbra Vidalと共に。

★基本データ&目次

作者Dan Brown
発行元Doubleday
発行年2017

★ 感想

ダ・ヴィンチ・コード」以来これまでに、宗教に纏わる謎だったり、反物質爆弾に絡んだ陰謀だったりと、色んな難事件に遭遇してきたLangdon教授。今度は人類の、いや生命誕生の謎と、さらには人類の運命にまで関わることになってます。だんだんと話は大きくなっていきますね。
今回もその謎解きがメインになり、その答えを求めて教授がスペインを飛び回るんですが、私も大昔に訪れたことのあるサグラダ・ファミリアやカサ・ミラなど、アントニ・ガウディの作品群が舞台になってます。ベタではあるけれど、“ご当地感”のある舞台設定は楽しいし、話に入り込み易い。やり過ぎると、水戸黄門並みのマンネリドラマになってしまうけど、まだまだ舞台になりそうな場所は一杯あるし、次も楽しみ。

ここから目一杯、ネタバレ。
“Where do we come from? Where are we going?”(我々はどこから来たのか。我々はどこへ行くのか)の問いが繰り返し出てきます。キリスト教もヒンドゥー教も、ゾロアスター教も、それぞれに答えを持っていますが、概して、「世界は神が造った。人は神の元に戻る(天国に行く)」というのがそれ。荒っぽく言えば、答えの分からない質問に対して、何らかの存在を仮定してそれに丸投げしてしまう、と言うことでしょう。それに対してこのKirschさんは、「原始の海」のモデルをスーパーコンピューター(話の中では量子コンピューターを発明したことになっています)でシミュレーションして、「無からDNAの構成要素であるタンパク質の合成が自然発生的に生じた」として、「神様がいなくても生命は誕生できる」ことを明らかにしたのでした。まあ、あくまでもシミュレーションですからね。モデルが間違っていれば、その結果は意味がない訳で、これで答えが出たというのもちょっと乱暴かな、と。モデルのリアリティを証明するのがこれから大変そうです。

あと、神様を否定されてしまったLangdon教授が、こんな複雑な生命は“知的なデザイナー”がいないと無理だと言ってます。あら、彼がID(Intelligent design)信奉者だとは残念です。知的デザイナーがいないと複雑なモノが造られることがないのであれば、そんな複雑なことができる知的デザイナーは誰が造ったの?と、いつまでたっても終わらない疑問が出てしまうのがIDの決定的な弱点。意味のない議論です。

あと、人工知能の“暴走”はよくある“手”なので、もう一捻り欲しかったかな。途中でなんとなく“犯人”が分かってしまいました。これ、炎上商法(マッチポンプ)なのかな、と。

と、ツッコミどころは今回もいくつもある訳ですが、まあ科学書ではなくて娯楽小説ですからその辺りはサラッと流すのがいいのでしょう。そんな感じで読めば、今回の作品も面白かった。
映画化されるのかは分かりませんが、できれば原作に忠実な脚本になるといいな。


William Blakeの詩集が謎解きのヒントに使われているんですが、勉強不足で知らない話ばかり。読んでみなければ。
Omni7


紙版
Omni7




書評・レビュー ブログランキングへ





nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:
前の3件 | 次の3件 読書 : 読んだ本の紹介 ブログトップ