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「モネ それからの100年」展 : モネ、断然リスペクト! 本家&オマージュ作品大集合 [美術 : 美術展、写真展紹介]

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横浜美術館で開催中の「モネ それからの100年」展 夜間特別鑑賞会に参加してきました。
例によって特別な許可を得て写真撮影しました。通常は撮影禁止です。

★ 展示内容

モネがかの有名な「睡蓮」を描くようになってから約百年。単に印象派の画家と言うだけではなく、抽象芸術の先駆者として、その後の画家たちに大きな影響を与えた。その力は今も衰えず、モネの「睡蓮」をオマージュした作品を製作したり、意識しなくても影響を受けたと思われる芸術家は現代でも数多い。
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今回の企画展は、モネ自身の作品と、関連する(と思われる)現代作家の作品とを一緒に並べて見せる、という展示構成となっている。モネの作品をほぼ時系列にして、四章に分けての展示。
  • 第1章 新しい絵画へ 立ち上がる色彩と筆触
  • 第2章 形なきものへの眼差し 光、大気、水
  • 第3章 モネへのオマージュ さまざまな「引用」のかたち
  • 第4章 フレームを超えて 拡張するイメージと空間

例えばモネの「セーヌ河の日没、冬」と、Morris Louisの「金色と緑色」。ルイスの作品の上端部分に着目。色が複雑に重なり、どのように描いたのかよくわからない。そんな辺りがモネの作品に通じる部分がある。
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モネの初期の作品群は、きっちりと描かれた風景画が多い。
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Louis Caneの作品は、キャンパスではなく、目の細かい金網に描かれている。“色が浮かび上がる”イメージは浮遊感を漂わせている。
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モネの「ジヴェルニー 近くのリメツの草原」は光に満ちあふれ、白く煌めく。
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中西夏之の「G/Z 夏至・橋の上 To May VII」。橋の上から見た川面だろうか。煌めく光が白い点となり、光の帯は緑の波を作って揺らめいている。
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Alfred Stieglitzは「近代写真の父」。ピクトリアリスムのフォトグラヴュア作品群では、街はかすんで見える。
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モネの「チャリング・クロス橋」。夕陽に照らされた景色は、何もかもが光の中に溶け込んでいる。
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旧東独出身のGerhard Richter。ヘラで引き伸ばされた絵の具は色の層を成し、不思議な奥行き感がある。
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映像作品もある。水野勝規(@monotonefilms)の「holography」は、揺れる水面に映る森のイメージだろうか。
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このモネの睡蓮の作品「睡蓮、水草の反映」は、まさに画角からはみ出さんばかりの睡蓮の花、水草が広がっている。
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小野耕石の「波絵」は、油性インクを使った“版画”。インクの粒で描いた版を何十枚と重ねて刷ったものだそうだ。よく見ると点々が盛り上がっているのが分かる。それが床一面に広がり、不思議な“波紋”を描いていた。
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★ 感想

モネと言えば「睡蓮」。そして個人的には「チャリング・クロス橋」も好きだ。
「睡蓮」は、あんな風に写真が撮れるといいなと、池や湖などを写す時にいつも思っている。でも、なかなかあの雰囲気が出せないんですよね。「チャリング・クロス橋」も、朝焼けや夕景であんな感じの“おぼろげ”感のある画が撮れるといいんだけど。。。

プロの芸術家たちも、モネが好きな、モネに影響を受けた人が多いんだなと、今回の企画展で再認識。人気ですね、モネさん。しかも、油絵だけではなく、版画や写真、そして動画(映像作品)と、幅広くオマージュ作品が並んでいて圧巻。なるほど、最初の「モネはただの印象派の画家と言うだけではない」という話もその通りだなと思わせてくれます。
あの淡い色合い、色のグラデーション、光の表現は誰しもが「やっぱこれだな!」と思うのでしょうか。オマージュしたくなるのでしょうね。
そして、そのオマージュ作品はどれもが“手の込んだ”ものが多いのも特徴かな。あのグラデーションやら淡い雰囲気を出すには何度も色を重ねたりしないといけないからなのでしょう。池の鯉を写した動画作品があるんですが、よく見るとこれも季節を超えて撮られた映像・画像を重ねて造った力作だそうです。各作品横のキャプション(説明書き)にそんな逸話や注目ポイントが書かれているんですが、この作品なんか言われないと、そこまですごいことになっているのかとは気が付かないでしょう。
モネさんの域に達するにはそれだけのものが必要なのかも。自分もこんな写真が撮れたらなぁ、なんて甘い考えではダメなのかも。

百年の長きに渡って影響を発揮するモネさん。その凄さに改めて感心する企画展でした。うむ、面白かった。
あと、細かい描画の作品が多いので、単眼鏡の類を持っている人は持参しましょう。私も先日購入した「ビクセン(Vixen) 単眼鏡 マルチモノキュラーシリーズ マルチモノキュラー6×16 1121-04」でじっくりと観てきました。
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★ 美術展情報

モネ それからの100年」展は下記の通り、開催中。

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コメント 2

JUNKO

モネと言えば水連と言われますが、それ以外のモネの活動や作品は日本人にあまり知られていないようですね。
by JUNKO (2018-07-15 16:41) 

ぶんじん

JUNKOさんへ:
確かに「睡蓮」が群を抜いてますかね。「印象・日の出」や「パラソルの女」やら「積みわら」やら、同じ画家の作品とは思えないバラエティの多さが分かりにくくしちゃっているのかな。
by ぶんじん (2018-07-15 22:20) 

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