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★ このブログのコンセプト

「ぶんじんのおはなし」という題名を見ればわかってしまうように、テーマやコンセプトをちゃんと決めて始めた訳じゃないこのブログ。でも、長く続けているうちに後付けですけどコンセプトめいたものが決まってきたかな、と。

「その時、その時期に興味を持ったものを徒然に語る。面白いと思ったものを紹介し、ふーん、そんな話もあるのね、と思ってもらう。」

つまりは、趣味めいたものについて語っています。文字通り、趣味が合ったら末永いご贔屓を。

★ 管理人について

呼び名は「ぶんじん」。抑揚を付けずに、平坦に読んでください。
人間五十年とする、もうロス・タイム突入。東京の下北沢に生まれ育ち、学生の時にちょっとだけ京都にいました。
読書と散歩が趣味。そこから広がって、色んなものに首を突っ込んでいます。

★ 主なカテゴリー

何でもありのブログなので、順番に読んでもとりとめがないかも。一応、下記の通りに分類してみています。それぞれ、リンク先に飛んで行ってみてくださいな。
などなど。




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「世界報道写真展 2019」 人の世はいつも争いが絶えぬもの。それが本質なのだろうか [美術 : 美術展、写真展紹介]

大賞作品.png

東京都写真美術館で「世界報道写真展 2019」を観てきました。

★ 展示内容

界報道写真展はWorld Press Photo (世界報道写真財団)によって行われるコンテストの入選作品を集めた写真展です。その名の通り、報道写真を対象にしたコンテストで、前年(2018年)に撮られた作品が中心となっています。八つの部門が設けられ、それぞれに単品作品・組み作品から選ばれるのです。その全ての作品の中で一点、大賞も選ばれます。今年の部門は以下の通り。
  • 現代社会の問題
  • 一般ニュース
  • 長期取材
  • 自然
  • ポートレート
  • スポーツ
  • スポットニュース
  • 環境

今回は129の国と地域から4,738人のフォトグラファーが参加し、78,801点の応募がありました。その中で25カ国43人が受賞し、大賞作品はスポットニュースの部 単写真1位 ジョン・ムーア(アメリカ、ゲッティイメージズ)の作品。アメリカとメキシコの国境近くで米国国境監視員の取り調べを受ける母親と、その脇で泣き叫ぶ子供の姿を捉えたもの。トランプ政権による移民排除の”実態”を写した一枚。米国が定めた法律に則った取り調べなので、母親のしていることは”犯罪”となり、このような取り調べも法律的には問題のない行為なのでしょう。それでも、子供の姿を見るとやはりやりきれないものがあります。移民に対する不寛容さは日本の方が上という引け目を負いつつも、これはなにか違うぞ、と言いたくなってしまう。

「環境の部」単写真2位の、ウォーリー・スカリジによる、米国カリフォルニア州の山火事を題材にした作品は、退避させられた二頭の馬が電柱に繋がれている姿を写したもの。画面には炎や灰など、山火事の様子は写っていない。だが、ぽつんと写された馬たちの背景はうす赤い煙で何も見えない。その向こうには惨状が広がっているのだろうが、それすら見えない不気味さがある。

「長期取材の部」3位の、アレハンドロ・セガーラによる、南米ベネズエラの”崩壊”を記録した作品群は政治の重要性を痛感させられる。ウゴ・チャベス大統領の下、繁栄の盛りにあったベネズエラ。それが彼の死後、経済は崩壊し、犯罪率は南米最高となってしまい、今に至っている。たった五、六年でこんなにも変わってしまうのかと驚くばかり。これはまさに他人事にあらず。

★ 感想

火山噴火の被害を伝えた作品もあったが、今年は天災よりも人災による事件ばかりが目立った。移民の問題然り、コンゴの内戦然り、アフリカ・チャド湖の問題(環境破壊などにより、湖の面積が1/10になっていまい、漁業が成り立たなくなっている)などなど。テロ(自爆攻撃)によってめちゃくちゃになった建物の脇に、生きている人も死んでしまった人も一緒くたにホコリまみれになっている様子や、飢餓によって骨と皮になってしまった人、怪我で泣き叫んでいても、治療もしてもらえない子どもたち。
人はなんと愚かなのだろうか。そして、そんな世界とは無縁のように日々の生活を送る自分はなんと無力なのだろうか。報道写真展を見終わったあとの感想、いや気分はいつも同じだ。


ところで、去年の報道写真展(「「世界報道写真展2018」 子供たちの涙はもう観たくないのだが・・・:ぶんじんのおはなし:So-netブログ」)ではロヒンギャの問題を扱ったものが多数、入選していた。が、今年はなし。問題が解決されたのであればよいのだが、そんなわけではない。世界には次から次へと問題が起き、全てに関わり続けていくわけには行かないということなのだろう。毎年、報道写真展を見続けていると”語られなくなった”問題の多さにも気付かされる。
世界の各地で起きている問題を教えてくれる世界報道写真展だが、それでも”流行”や”時代”による影響は免れない。そんなことにも気を向けつつ見るべき写真展なのだろう。

★ 写真展情報

「世界報道写真展2019」は下記の通り、開催中。
  • 会期 : 2019/6/8(Sat) - 8/4(Sun)
  • 開館時間 : 10:00 - 18:00、木・金は20:00まで
  • 休館日: 月曜日(7/15は開館)
  • 料金 : 一般800円 学生 600円 中高生・65歳以上 400円 小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料
  • 公式サイト : 東京都写真美術館
  • 図録:2,800円(税別)
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