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「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」 (Fantastic Beasts and Where to Find Them) [映画の感想]

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★ あらすじ

主人公のニュート・スキャマンダーは、英国の名門魔法学校ホグワーツ(あの、ハリー・ポッターの母校)を卒業した魔法使い。ちょっと変わり者で、魔法動物の研究や調査にのめり込んでいる。彼は世界各地を歩き回り、魔法動物の生態調査をしたり、その保護をしていたのだ。しかも、何頭もの魔法動物を、彼のトランクの中で保護・飼育しているのだ。そんな彼が、調査の一環としてアメリカに渡ってくる。もちろん、愛用のトランクを携えて。

その頃のアメリカでは、魔法使いたちは人間界に紛れ込み、正体を隠して生活をしていた。だが、そんな生活から脱して、人間たちに自分たちの存在を知らしめようと目論む過激な魔法使いがいた。その魔法使いは、人間たちと戦争になることも辞さない“過激思想”の持ち主なのだ。

さて、ニューヨークにやって来たニュートだが、うっかりしてトランクから魔法動物たちを逃がしてしまう。ある魔法動物は、見た目はモグラか袋ネズミ。でも、そいつは光るもの、特に金貨や宝石を見るとすぐに盗んで、自分のお腹の袋に貯め込んでしまういたずら者だったのだ。そんな奴がニューヨークの銀行や宝石店でいたずらしまくったものだから街はたちまちパニックに。

さらには、そんな魔法動物とも違う、そして魔法使いの魔法とも異なった“何者か”が街で暴れ回り、家を壊し、未知を穴だらけにする騒動が頻発するようになる。人間たちは何事かと驚き、おびえ、魔法使いたちとの軋轢が強くなってしまう。

ニュートは、魔法省に務める姉妹や、偶然知り合いとなった人間と共に、逃げ出した魔法動物を探しているうちに、魔法使い対人間の争いにも巻き込まれていってしまうのだった。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演 : エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、エズラ・ミラー、他
  • 監督 : デイビッド・イェーツ
  • 脚本 : J.K. ローリング

★ 感想

ハリー・ポッターもロンも、ハーマイオニーも出てこない。しかも舞台はアメリカのニューヨーク。でも、世界観は確かにハリー・ポッターのそれそのものだった。「ホビットの冒険」を描いたJ.R.R.トールキンもそうだが、一つの世界を創造して、神話体系のようなものにまで堅固に構築していると(トールキン自身が、「神話を造りたかった」と言っていたそうだが)、こんな風にいくらでも派生作品・スピンアウト作品ができそう。ファンとしては喜ばしい限り。

確か、ハリー・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校で使った教科書の一冊が、今回の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の主人公のニュート・スキャマンダーが執筆したもの、という設定だったと思います。ハリーたちが魔法動物について、その教科書で学んだ訳ですね。そんな感じで“一つの世界”として繋がっているんです。ハリー・ポッターのシリーズを読んだ読者・映画を観た者としては、楽しくて仕方ない仕掛けです。

そんなハリー・ポッターのシリーズ、後半は宿敵ヴォルデモートとの戦いが話の中心になっていったので、どうしても暗い感じになってきてました。誰かが死んでしまったり、ホグワーツ城が壊されたり。今回の作品も、もちろんそんなダークな雰囲気も持っているのですが(それも魅力ですからね、このシリーズの)、だいぶ明るい感じになっていました。コメディ風な場面も多いし、なにより魔法動物たちが可愛らしい。シリーズとしては、ダークなイメージを一旦リセットした感じになっているのでしょう。

また、時代設定としてはハリー・ポッター達よりも過去の話ということで、直接的な関係はありません。なので、ハリー・ポッターのオリジナルシリーズを知らない、読んだことない、観たことないという人も素直に楽しめ、この世界に入っていけるようになってます。

ということで、またまたあの世界に帰ってくることができた感じ。おすすめです。

★ 公開情報


★ 原作本(脚本)


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今ならHuluでハリー・ポッターのシリーズを全作観られます。吹き替え版ですが。





「ぼくのおじさん」 : おじさんの魅力は、五十年以上たっても色褪せない [映画の感想]

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★ あらすじ

ぼくのおじさんは、父親の弟で、我が家の居候。非常勤講師として大学で哲学を教えているが、週に一回しか授業がない。あとは家でゴロゴロしているだけ。動物園や遊園地になんて連れて行ってもらったことはないし、宿題を教えてくれることもない。
そんな僕は小学生。学校の宿題で、家族のことを作文にして提出しなければならない。仕方なく、こうしておじさんのことを書いている。

ある日、おじさんにお見合いの話があり、相手が写真展を開いているというのでその場で紹介されることになった。なぜかおじさんは一人で行くのを嫌がり、僕が付き添いをすることに。
お見合いの相手はハワイ生まれの日系人。写真家だったのだが、祖母が亡くなったあと、コーヒー農園を引き継いでいた。
こともあろうに、おじさんは彼女にひとめぼれ。だが、写真展のあとにはすぐにハワイに戻ってしまった。もう一度会うためには、ハワイに行かねばならない。でも、居候で、毎日ゴロゴロしているだけのおじさんにそんなお金がある訳がない。そこでおじさんは、普段は全く見せたことのない真剣さと勤勉さで、ある作戦を立て、実行に移したのだった。

なんだかんだあって、ハワイに行けることになったおじさん。しかも、僕と一緒に。こうして二人の珍道中が始まる。なにせ、着いてすぐに彼女と再会できたのもつかの間、なぜかおじさんは街で迷子になってしまう始末。こんなことで彼女のハートを射止めることができるのだろうか。しかも、途中からはライバルまで現れてしまうのだから。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演 : 松田龍平、真木よう子、大西利空、戸次重幸、寺島しのぶ、宮藤官九郎、キムラ緑子、銀粉蝶、戸田恵梨香
  • 監督 : 山下敦弘
  • 脚本 : 春山ユキオ
  • 音楽 : きだしゅんすけ
  • 原作 : 北杜夫

★ 感想

たぶん、原作を小学生の頃に読んだ気がするんだけど、内容をすっかり忘れていました。なので、新鮮な感覚で楽しめましたよ。
原作の初出は五十年以上前のはず。そう考えると、ハワイを舞台にするなんてずいぶんとハイカラだったんだなと改めて感心。さすがは北杜夫ですね。
まあ、今の時代だとLCCやらなんやら頑張って探せば、ハワイもかなりお安くいけるでしょうから、居候のおじさんでもそれほど張り切らなくても良かったろうに。でも、それでは話にならないし、そもそも深く考えるよりも素直に楽しむのがこの作品の見方でしょう。面白かった。笑って、ちょっとホロッとして、最後は爽やかな気持ちになれる、いい娯楽作品でした。

真面目にとぼけるのって難しいと思うけど、さすがは松田龍平。笑わせてくれました。しょうもない奴なんだけど憎めない、そんな役になりきっていた。“父親の血を引いている”ってことでしょうか。
あと、子役の子もグッド。どこにでもいる普通の小学生という雰囲気を旨く出していた。まあ原作から考えると、文才のある普通じゃない子なんでしょうけどね。ともあれ、おじさんとの絡みが自然で、安心して観ることができました。
もちろん、前からファンだった真木よう子もグッド。陰があったり、闇を抱えていたりという役柄が多いけど、今回は可愛らしく、そして健気に頑張るお姉さんって感じ。これまたいいですね。

ずいぶんと冷え込んできた今日この頃。ほっこりするのにぴったりの作品だと思います。おすすめ。

続編もありそうな雰囲気?

★ 公開情報


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★ Huluのオンライン試写会で観賞

実はこの作品、公開前にHuluのオンライン試写会に当選し、視聴したのでした。オンライン試写会、チョコチョコやっているみたいです。私も今回で二度目の当選。自宅で観られるので、スケジュールも合わせ易いし、なかなか良い仕組み。
面白そうな作品があったら、また応募せねば。

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「インフェルノ」 ちょっと慌ただしいかな。ダンテの神曲の世界にもう少し浸りたかった [映画の感想]

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注意 : ★感想 にはネタバレありです。

★ あらすじ

ロバート・ラングドン教授が目を覚ますと、そこは病院のベッドの上だった。点滴に繋がれ、酷い頭痛で記憶も曖昧だ。自分がどこにいるのか、なぜここにいるのかも怪しい状態。女医が立っていて話しかけてくる。どうやら自分は頭に傷を負って運び込まれたのだと気が付く。そして、窓の外を見てさらに驚きが。ハーバード大学のキャンパスにいた記憶が最後だったのだが、窓の外にはフィレンツェのドゥオーモが見えていた。
だが、ゆっくりと記憶を取り戻している暇はなかった。いきなり女性警察官の“追っ手”が銃を持って病室へと向かってきたのだ。女医に助けられ、何とか逃げ出したラングドン教授。女医のアパートで所持品を探ってみると、記憶にないポータブル・プロジェクターが出てきた。壁に投影してみると、そこにはダンテの神曲 地獄篇の挿絵、ボッティチェリの「地獄の見取り図」だった。そう、それは数日前に自殺した大富豪かつ生化学者のゾブリストが残したメッセージ・挑戦状だったのだ。
ゾブリストは、無制限の人口増加が人類の破滅をもたらすとし、“強制的な”人口抑制計画を立て、実行しようとしていた。今のままだと百年後に人類は滅びると信じ、それを避けるためにこの時点で“人口を半分にする”==”人類の半分を(ウィルスによって)抹消”しようとしていたのだった。

ラングドン教授はダンテの神曲に込められたメッセージを読み解き、殺人ウィルスを阻止することができるのか。彼の挑戦は否応なしに、そして残り少ないタイムリミットで以て強制的に始まってしまったのだった。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演 : トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、シセ・バベット・クヌッセン、イルファン・カーン、他
  • 監督 : ロン・ハワード
  • 脚本 : デヴィッド・コープ
  • 原作 : ダン・ブラウン

★ 感想

だいぶ原作とは異なった筋書きになってました。かなり派手なパニック映画になっていた。
もちろん、原作でも“死のウイルス”は出てくるんですが、直接的な殺人・殺戮を引き起こすものではない。もっと静かに、だが確実に人口を“抑制する”ものだった。そしてなにより、もっとダンテの神曲がフィーチャーされていた。
さすがに二時間では厳しいのは分かっているけど、それは「ダ・ヴィンチ・コード」でも同じだったはず。あちらの映画化の方が原作に近かった。

とは言え、こういうのは良くあること。あくまでも原作は原作であって、脚本化されるときには手が加えられるもの。ということで、映画は映画として観た方がよいと思います。そう思って見直すと、なかなかスピード感があってグッド。なにせ、ラングドン教授(トム・ハンクス)は始終、走り回っている印象が。殺し屋(?)に追われ、当局(?)に追われ、謎の組織まで出てくる。フィレンツェやベネチアの街をあちこち逃げ回り、それを通して観光名所を案内してくれます。もちろん、ラングドン教授の“案内”なので、ヴェッキオ宮殿の秘密の扉から入り込み、五百人広間の屋根裏にまで連れて行ってくれるので、飽きることがありません。

ダンテの神曲 地獄篇(インフェルノ)のイメージからすると、映画の方が実は合っているかも。原作はもっと静かな恐怖、希望なき未来という感じだから煉獄篇(Purgatorio)の方がしっくりくるかも知れない。読むと分かるんですが、地獄篇・天国篇はそれなりに面白い。でも、煉獄篇は変化に乏しく、読み続けるのもシンドイ。まさに煉獄。原作は、そんなジワジワくる恐怖・不安を感じさせくれました。でも、映画の方は、業火に焼かれ、病に冒される地獄のイメージ通り。

ということで、原作が好きな人にはおすすめしません。それをちょっと置いておいて、ラングドン教授の別の冒険譚として観るならばおすすめの一本です。

★ 公開情報


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