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「ザ・サークル」 SNSでつながることの功罪。これは社会派映画?いや、近未来SF作品か? [映画の感想]

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東洋経済オンライン独占試写会に当選して観てきました。

★ あらすじ

サークル社は巨大SNSを運営する企業。世界中にユーザーを持ち、大きな政治力も持ち始めている。トム・ハンクス演じるカリスマ経営者は、全ての人がサークル社のSNSで繋がり、全てを包み隠さずシェアすることが世界平和を持たす、と社員を前に持論を展開する。そして、その方針の下、サービスを拡充していく。そんなサークル社の新製品・新サービスが「シーチェンジ」。指先サイズのカメラを世界中にばらまき、ユーザーの身体にも貼り付け、全てのシーンを全世界に配信できるというもの。これによって隠し事はできなくなる。

エマ・ワトソン演じる主人公は、コールセンターで派遣として働いていた。一日中、クレームの電話に対して謝り、なだめすかすのが仕事。そろそろ嫌になっていた時、サークル社で働く友人から声をかけられ、転職することになったのだ。
サークル社のキャンパスは広大。社員はジョギングしたり、ヨガをやったり、楽器を演奏したりでとても自由な雰囲気だ。まさにシリコンバレーの会社だ。
彼女はまたもコールセンターの仕事をすることになる。だが、それはサークル社が提供するSNSを通してユーザーと会話するもので、一回一回、ポイントが付く。丸でゲームのようだ。彼女はすぐに慣れ、新入社員としては好成績を示していた。
そんな彼女がある事件をきっかけに、経営陣の目に留まり、新サービス「シーチェンジ」を使った実験プロジェクトのモデルとなったのだ。かくして彼女は24時間、私生活も含めて全てをSNS上でシェア。他のユーザーとの“交流”をしていくこととなった。彼女はネット上で瞬く間にアイドル的な人気となり、何千万人というユーザーが彼女の生活を“覗き見”し、チャットする。

経営陣たちはこの「シーチェンジ」を使って大きな野望を果たそうとしていた。彼女もまた大胆なアイデアを提言していく。ここに来て、サークル社は国家をも動かす存在となっていく。そして彼女はその最先端でサークル社のアイコンとして振る舞っていくのだった。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演 : Emma Watson, Tom Hanks, Ellar Coltrane, Glenne Headly, Bill Paxton, Karen Gillan, John Boyega
  • 監督 : James Ponsoldt
  • 脚本 : James Ponsoldt, Dave Eggers
  • 原作 : Dave Eggers

★ 感想

以下、ネタバレありです。

トム・ハンクス演じるサークル社のCEOが“いかにも”って感じ。舞台で社員を前にスピーチする時、マグカップにコーヒーを淹れたのをもってきたり、ジーパンにポロシャツだったり。なんかどこかで観たことある姿だなぁ、と思わせてくれる。
方やエマ・ワトソン演じる主人公は、派遣の仕事にあくせくしていたのに、いきなり世界中の注目を浴びる存在となる。まさにアメリカン・ドリームだ。
どちらも、いかにもアメリカ人が好きそうな話だが、少々ステレオタイプ過ぎのような気がする。さらには、実はカリスマCEOは会社を大きくする・権力を得ることが目的で、世界を繋げるなんてのは方便だったという結論。これも、宗教がかっていて何を考えているか分からないIT企業の創始者たちを、自分の想像の付く世界に当てはめることで納得したかったのかな、ということなのだろうと思ってしまう。要は、話の展開が読めちゃうパターンだった。

でも、話はシンプルですが、その分、素直に楽しめました。ジョージ・オーウェルの「1984」のような管理社会が、SNSが発展した先にあるような気がしてきます。五年、十年前だったら、この映画の話もSF世界の物語だったかも知れないけど、今だと明日にでも実現しそう。今だって監視カメラは街のあちらこちらに設置されているし、スマートフォンを持ってどこでも写真を撮る人(私もその一人ですが・・・)も一杯。これらがネットで繋がったら、まさにこの映画の世界の出来上がり。実は、かなり怖い話だったのかも。

ネットでSNSをやっている人も、そうでない人も楽しめそう。おすすめの佳作です。

★ 公開情報


★ 原作本


"The Circle"
Omni7



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「あさひなぐ」 青春映画の王道。なぎなたの試合シーンは迫力・緊迫感あり。素直に楽しめます [映画の感想]

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★ あらすじ

中学校の時は美術部に所属していた主人公の東島旭は、高校に入学してなぜか“薙刀(なぎなた)部”に入部してしまう。登校中のトラブルから彼女を助けてくれたのが、薙刀部のエースで、先輩の宮地真春だったという偶然と、(新)部長の野上えりの巧みな勧誘文句にコロリとなってしまったのだ。
「未経験者でも問題なく、練習もそれほどキツくない」はずだったのに、同じ新入部員の八十村将子、紺野さくらとともに、いきなり過酷な稽古を課せられたのだった。東島旭はもうヘロヘロ。
それでも何とかやめずに頑張り、インターハイ予選を迎える。ここでは新入部員達は見学・応援のみ。最後の試合となる三年生達と、エースの宮地真春が出場。だが、あと一勝という時に当たった対戦相手の高校にはものすごく強い一年生がいたのだった。それが一同寧々。その強さの前にインターハイ本戦出場はかなわなかったのだった。

体勢を立て直すべく、彼女たちは山寺での合宿に臨んだ。だが、その尼寺の尼僧・寿慶は薙刀のたつじんだった。そして、寿慶による地獄の特訓が待っていた。特に、東島旭は薙刀を握らせてももらえず、別メニューの特訓を課せられる。

そんな特訓をやり遂げた彼女たちだったが、またしても宿敵・一同寧々と対することになる。自信をなくし、連帯感も失ってしまう彼女たち。果たしてそこから立ち直り、次の勝利を勝ち取れるのか。

そこには、へなへなだった東島旭の姿はなく、「一同寧々なんてぶちのめす!」と叫ぶ彼女がいたのだ。

★ キャスト&スタッフ

  • 出演 : 西野七瀬、伊藤万理華、白石麻衣、松村沙友理、桜井玲香、富田望生、中村倫也、森永悠希、角替和枝、江口のりこ、中田花奈、斉藤優里、生田絵梨花、樋口柚子、緒方もも、宮田祐奈、松田佳央理、松本妃代、岡野真也、江田友梨亜、紀咲凪、北原帆夏
  • 監督 : 英勉
  • 脚本 : 英勉
  • 原作 : こざき亜衣

★ 感想

乃木坂46のファン、伊藤 万理華さんのファンなので観に行った訳ですが、そんなことを忘れて、見入ってしまいました。奇をてらうストーリーもなく、素直に観られます。娯楽映画として良くできています。
ひ弱だった女の子が頑張って、そして強くなっていく姿。部員達の友情・絆・信頼。挑戦、挫折、そして再び立ち上がる姿。まさに王道のストーリー。でも、それが嫌みなく見られるのは、なぎなたの試合シーンの緊張感と、コミカルかつキュートな彼女たちのシーンとがいい感じで廻っているからでしょう。
それに、登場人物の一人ずつのキャラクターがはっきりとしていて、これも見易さの一因です。主人公はダメダメなひ弱さと、諦めない強さの二面性が分かり易い。エースの宮地真春は逆に、強さとともに実は打たれ弱かったところがあったり。あと、部長の野上えりは、自分を押し殺して仲間のために頑張る感じだったり。安心して(?)感情移入できるようになってます。

運動部で頑張っていた想い出のある人も、スポーツに全く縁のなかった私みたいな人も、この手の話は素直に楽しめますよ。あの頃、こんな風に頑張ったなぁと感傷に浸るも良し、こんな青春時代を送ってみたかったなぁと悔やむも良し。万人向けの作品です。


終演後、観客の女の子が「長刀の試合シーンが多すぎ」との感想を言ってるのが聞こえてきました。確かに、これは意見が分かれるかな。時代劇を見慣れていない世代にはそう感じるところもあるかも。
私は、殺陣のきれいさや迫力・緊迫感がいい感じで話を盛り上げていく、と思えました。が、如何せん、面を付けていると顔の表情が分かりにくくなり、感情移入がしづらくなることも否めません。その点は、息づかいを強調することでカバーしていて、これもいい雰囲気だと思えましたよ。


「アイズ」 :ホラーと言うより、ヒューマン・サイコ・ミステリー。切ない話に仕上がってます」の記事でも書きましたが、伊藤 万理華さんの演技は本当に自然。安心して観られます。普通に女優さんですね。まあ、それはデビュー当時の動画「ナイフ」を見れば、もうその時からそうだったんだなと思える訳ですが。


と言うことで、おすすめです、この一本。

★ 公開情報


★ 原作本





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「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」 8/8からhuluで配信開始 トルコのドラマが面白い [映画の感想]

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ⓒTims Productions

★ 「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」とは

先日、Huluの先行試写会で、トルコのドラマ「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」1話・2話を観てきました。
トルコのドラマってどんなものなの?? それ以前に、トルコってどんな国だっけ???と、「?」が一杯頭に浮かびながらの試写会だったのですが、続けて二話分の試写、見入ってしまいました。これ、“軽めの大河ドラマ”というか、“テレビ東京の12時間時代劇”って感じかな。でも、一番近いのは「大奥」でしょう。宮廷内で繰り広げられる皇帝を巡る女達の戦いは洋の東西、時代を問わず、人気のテーマ。

トルコというと、「「海難1890」 : トルコと日本と、百年の時を超えた絆の物語。人を思いやる心に自然と涙が」で紹介した映画でも分かるように、“親日国家”というイメージがあるかな。また、オスマン帝国というと、ヨーロッパの歴史からみると「生き残った帝国 ビザンティン」で語られたように、東ローマ帝国にとどめを刺した大帝国。そして、ウィーンを包囲してあわや陥落かと言うところまで追い詰めた帝国、というイメージでしょうか。

まあ、そんな堅い話は置いておいて、ドラマ「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」の話に戻りますと、舞台は1500年代のオスマン帝国。基本的には史実に則っているそうです。もちろん、ドラマならではの脚色もあるのでしょうが。
時代は、日本で言うと、織田信長やらが登場してきた戦国時代になります。オスマン帝国ではスレイマン1世が領土を拡大し、オスマン帝国を世界に冠たる帝国にした頃。そのスレイマン1世がこの人。
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ⓒTims Productions

物語の主人公ということになるでしょうか。

でも、もう一人の重要人物というか、ヒロインがヒュッレム(本名アレクサンドラ)。奴隷としてスレイマン1世の宮殿に仕えることになったのですが、そこから皇帝に気に入られ、どんどんと“出世”していくのです。ドラマの中のヒュッレムがこちら。
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ⓒTims Productions

いやぁ、いかにも気が強そうで、野心家という感じですね。実際、一話目では奴隷として売られてきて泣き叫んでいたのに、二話目ではもう頭を切り替え、皇帝へ取り入ろうと・・・。なんて変わり身の早い人なのでしょう。
ありゃりゃ、いきなりこんな感じに?!
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ⓒTims Productions


そのほかにも、皇帝の母親や王妃(本妻ですね)、大臣達や側近(イブラヒム。史実でも重要な役割を果たした人。ドラマではどう描かれるのかな)などなど、ドロドロした雰囲気たっぷり。さて、そうなると登場人物も増えてきます。ドラマを観ていけば人間関係が分かるようにはなっていますが、
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ⓒTims Productions

★ 8/8からHuluプレミアで配信開始

本国トルコでは放送開始と共に人気が沸騰し、多数の賞を受賞。その後、中東・東方・アジア・北米と放送地域が拡大し、世界八十カ国以上でトルコドラマブームを巻き起こしているそうです。
本国では既に放送が終了したのですが、4シーズンで全311話という超大作!! 今回、Huluでは第1シーズン48話を順次公開・配信していくそうです。そして、第一回は8/8(Tue)。8/8-12の期間は毎日一話ずつ、以降8/19(Sat)から毎週土曜日に五話ずつ新エピソードを追加していくというスケジュール。

ちなみに、Huluプレミアってのは、日本初公開・初配信の作品を初めとして、Huluが厳選したおすすめ番組のこと。もちろん、付加料金は必要なく、通常の月額料金の範囲内で全ての番組を観ることができます。「Huluならいつでもどこでも海外ドラマや映画が見放題!⇒今すぐ無料でお試し」の宣伝文句通りです。

ということで、おすすめのドラマです。私も三話目以降を見るのが楽しみ。

★ 参考書

普通に娯楽作品として見るも良し、大河ドラマのようにここから歴史に関心を持ってちょこっと勉強して見るも良し。楽しみ方は色々。
歴史に興味を持ったなら、この辺りの本がオスマン帝国の全体像を掴むのに良さそうです。特に世界史リブレットのシリーズは薄くて、それでいてポイントを押さえているのでおすすめです。
オスマン帝国の時代 (世界史リブレット)
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興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和 (講談社学術文庫)
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