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「生誕140年 吉田博」展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 モダンな浮世絵ですね、これは [美術 : 美術展、写真展紹介]

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「生誕140年 吉田博」展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 [広告]」の記事で紹介した「吉田博展」を、Windamさんから招待券をもらって見てきました。

★ 展示内容

明治から昭和にかけて風景画の第一人者として活躍した吉田博(1876‐1950)の生誕140年を記念しての企画展です。

公式サイトの説明によると、
「絵の鬼」と呼ばれ、水彩で、油彩で、木版画で世界に挑み続けた画人。ダイアナ妃や精神医学者フロイトも魅了した。
自然美をうたい多彩な風景を描いた吉田博は、毎年のように日本アルプスの山々に登るなど、とりわけ高山を愛し題材とする山岳画家としても知られています。制作全体を貫く、自然への真摯な眼差しと確かな技量に支えられた叙情豊かな作品は、国内外の多くの人々を魅了し、日本近代絵画史に大きな足跡を残しました。
とのこと。

期間中に一度(7/31の休館日だったのかな)、展示替えがあり、今は後半の展示内容になっています。後期は181点が展示されていて、うち66点が後期のみの展示(前期も181点展示。うち66点が前期のみ)。
展示構成は年代順になっていて、以下の通り。
  • 第一章 不同舎の時代:1894-1899
  • 第二章 外遊の時代:1900-1906
  • 第三章 画壇の頂へ:1907-1920
  • 第四章 木版画という新世界:1921-1929
  • 第五章 新たな画題を求めて:1930-1937
  • 第六章 戦中と戦後:1938-1950
  • 資料

久留米出身の吉田博は、子供の頃からの画才を認められ、上京して画塾「不同舎」に入門する。その頃に描いた鉛筆画、水彩画は精緻な描写で、さらに技術を増していく。
のちに明治美術会の会員となり、仲間と共に渡米。さらにはヨーロッパ各地も巡り、パリ万博にも出展、米国に戻り日本画家水彩画展を開催している。海外でも認められる存在となり、いくつかの賞も獲得していく。

版画の版元と知り合ったことをきっかけに、木版画を始める。以降、木版画を中心とした創作活動を精力的に行っていく。大判でで、多色刷り(数十回?)の作品が多く、特に富士山を描いた作品などは浮世絵(葛飾北斎?)の影響が感じられる。

会場では多色刷りの工程を解説するビデオも上映されていて、どのようにしてこれらの作品が出来上がっていったか(以下に大変か)が分かるようになっている。

★ 感想

子供の頃のスケッチブックが最初に展示されていますが、いきなり「これは神童だ!」と感心させられました。いやぁ、旨い。その後の鉛筆画は、「「レオナルド×ミケランジェロ展」@ 三菱一号館美術館 ライバル同士のバトル勃発! 日本初の試み」の記事で紹介した、レオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロとはまた違うものの、素描の正確さは並ぶものがある気がします。まあ、素人の私の“評価”ですが。
でも、確かに旨いんですが、鉛筆画や水彩画にはあまり惹かれるものがなかったのも確か。これは私の趣味ではないということで、作品の価値云々ではありません。なんというか、旨いんだけれどもよくある絵という感じかな。農村の風景画に村娘が一人、描かれていたりしますが、確かに叙情的ではあるけど、まあね・・・という思い。これらの作品がなんで海外のセレブたちに気に入られたのか疑問でした。

でも、その後の版画作品を見て納得。彼らはこれを気に入ったんだな、と。木版画でありながらとても緻密で、色合いも鮮やか。現代版浮世絵とでも言えばいいでしょうか、伝統的様式とモダンなテーマがマッチしていて、とても新鮮なイメージを受けます。
あと、江戸時代の浮世絵と比べるとその大きさも魅力の一つ。木版画でこれだけ大きく、さらには色数もかなり多い多色刷りは、刷るのが大変そう。実際、紙と木(木版)では湿度などに対する収縮率が違うために、ズレてしまうのだそうです。いやぁ、大変そう。
そんな苦労の結晶である作品群ですから、浮世絵好きの人たちにもすんなりと受け入れられたのでしょう。

人気は海外セレブだけではなく、現代の我々の間でも相当なもののようです。会場、かなり混み合っていました。“渋い”企画展が多い東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に、こんなにも人が集まるとは。吉田博の作品、人気なんですねぇ。
ということで、落ち着いて観たい場合は曜日や時間帯を考えた方がいいかも知れません。

★ 美術展情報

「生誕140年 吉田博」展は下記の通り、開催中。
  • 会期 : 2017/7/8(Sat) - 8/27(Sun) 前期:7/8 - 7/30, 後期:8/1 - 8/27
  • 開館時間 : 10:00 - 18:00
  • 休館日: 月曜日 (7/17開館、7/18休館)
  • 料金 : 一般1,200円 大・高校生 800円 65歳以上 1,000円 中学生以下 無料
  • 公式サイト : 吉田博展 | 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
  • 特別キャンペーン:「生誕140年 吉田博展」の期間中、海の日(7/17)と山の日(8/11)に展覧会図録をお求め方、先着100名様に特性ブックカバー(非売品)をプレゼント。
    • 【海の日 7/17】には、海の絵柄のブックカバーをプレゼント:終了しました
    • 【山の日 8/11】には、山の絵柄のブックカバーをプレゼント
  • 参考書 : 「吉田博 作品集
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