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「ランス美術館展」 そうそう、これがフランス絵画ですよ。納得のコレクションです [美術 : 美術展、写真展紹介]

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★ 展示内容

ウインダムさんから招待券をもらい、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ランス美術館展」に行ってきました。

公式サイトの説明によると、
ランス美術館は、歴代のフランス国王が戴冠式を行った大聖堂で知られる古都ランス市に位置し、初期ルネサンスから現代まで、幅広いコレクションを有しています。本展覧会はランス美術館の所蔵作品から、17世紀から20世紀まで、選び抜かれた作品約70点を展示、華麗なるフランス絵画の歴史をたどります。
また、ランス市に縁の深い日本出身の画家レオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品群も併せて展示します。
とのこと。

展示はほぼ年代順に分けられていて、十七世紀から二十世紀にかけてのフランス絵画の歴史を概観できるようになっています。
展示パートは下記の通り。
  1. 国王たちの時代
  2. 近代の幕開けを告げる革命の中から
  3. モデルニテをめぐって
  4. フジタ、ランスの特別コレクション
  5. 「平和の聖母礼拝堂」のための素描

「国王たちの時代」の絵画は、王家の人々の肖像だったり、ギリシャ神話の神々だったりと、まさに“王道”の作品が並んでいる。ダヴィデやサテュロス、レダが活き活きと描かれ、王宮を飾っていたに違いないと思わせるものばかりだ。

時代は下って十八世紀・十九世紀になると、「近代の幕開けを告げる革命の中から」ウジェーヌ・ドラクロワ、カミーユ・コロー、ギュスターヴ・クールベ、ウジェーヌ・ブーダンなど、お馴染みの画家達が出てくる。彼らは神話や宮殿の世界から抜け出し、フランスの各地、そしてパリの街角に繰り出していく。

「モデルニテ」とは、一般には“現代性”のこと。アルフレッド・シスレーやカミーユ・ピサロは印象主義を追い求め、ポール・ゴーギャンやモーリス・ドニはその後を受けてそれぞれの現代性を追い求めていった。

「フジタ、ランスの特別コレクション」、「「平和の聖母礼拝堂」のための素描」ではレオナール・フジタ(藤田嗣治)が今も眠る「平和の聖母礼拝堂」(ランス市内にあるフジタの発案で建てられた礼拝堂)を飾る壁画の下絵や、ランス美術館に寄贈された彼の作品群が展示されている。

★ 感想

最近、“エッジの効いた”美術展を観ることが多かったせいか、この企画展は“安心して観られる”ものだった。美術の教科書で観た作品と雰囲気が似ているものが多かったからだろう。そう、フランス絵画の教科書のような企画展なのだ。
中世から抜け出してルネサンスを謳歌するような作品群だったり、印象派の絵画だったり、なるほど層だよな、と言うものばかり。


レオナール・フジタの作品群は、あの特徴ある女性像が神話のヒロインだったり、聖母だったりしていてこちらも興味深く観られた。
中でも、彼の描いたサロメには惹かれた。「サロメ図像学」の記事でも書いたように、サロメというモチーフは以前から気になっているもの。美しさ、無邪気さ、そして狂気を合わせ持った少女というイメージのサロメ。フジタの描くサロメは誰のものよりも少女らしい少女だった。一見の価値あり。

フランスにまた行ってみたくなった。その時にはランスの街にも足を伸ばし、ランス美術館やフジタの礼拝堂も訪れてみたい。
憧れのフランス。そのフレーズを思い出させてくれる企画展でした。

★ 美術展情報

「ランス美術館」展は下記の通り、開催中。






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