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「アウトライン・プロセッシング入門 アウトライナーで文章を書き、考える技術」 なるほどの使い方 [読書 : 読んだ本の紹介]

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★あらすじ

「アウトラインプロセッサ」もしくは「アウトライナー」とは、アウトラインを利用して文章を書き、考えるためのソフトである。また、アウトラインを利用して文章を書き、考えることが、アウトライン・プロセッシングです。
アウトライナーの基本機能は次の三つ。
  • アウトライン表示の機能
  • アウトラインを折りたたむ機能
  • アウトラインを組み替える機能
階層構造を持ったアウトラインを表示すると共に、折りたたんで指定した階層以下の表示を消す機能も持っています。また、自由に項目を移動し、入れ替えることもできます。
他にも便利な機能を持ったアウトライナーがありますが、本質的にはこの三つです。逆に、これら三つの機能が欠けているとアウトライナーとは呼べません。

「先にアウトラインを作る」ことが重要で、“絶対”であると言われることが多いが、そんなことはない。最後まで見通してアウトラインを初めに作るのはほぼ不可能。ボトムアップ(本文や小さな項目から書いていく)的に書いていくことと、トップダウン式(初めにアウトラインを決める)との融合が必要。これらを行ったり来たりしながら作っていくのが正解。アウトライナーはまさにこの両方ができるソフト。この、“行ったり来たり”を「シェイク」と名づけた。
構成を考える、(ディテールの)フレーズを考える、この双方向のアプローチを繰り返す(“シェイク”する)のがアウトライン・プロセッシングだ。

メモから文章を組み立てる手順は、
  • アウトライナーを立ち上げ、「未使用」という項目を作る。
  • メモしたアイテムを「未使用」の下位にひたすら打ち込んでいく。
  • メモの断片に一つずつ、見出しを付けていく。
  • アウトラインを折りたたみ、見出しだけを表示する。
  • 見出しを見ながら分類し、メモの断片を移動させ、まとめていく。分類しにくいものは「未使用」に残しておく。
  • 内容が足りない項目をチェックする。分類した結果、メモの断片が少ない項目は“対応”が必要かも知れない。(もうちょっと中身を考える、など)
  • 項目ごとに内容を整理する。
  • 文章を整える。
という感じだ。

アウトライナーは「文章を書く」こと以外の、広い意味で「考える」ことにも使える。

★基本データ&目次

作者Tak.
販売Amazon Services International, Inc.
発行年2015

  • Part 1 アウトライナーとアウトライン・プロセッシング
    • アウトライナーとは
    • アウトライナーの三つの基本機能
    • アウトライナーを選ぶ
    • アウトライナーを使うということ
    • シェイク
  • Part 2 文章を書く
    • ランダムなメモを組み立てて文章化する
    • 視点を組み替えてサマライズする
    • 発想から文章化までをアウトライナーで行う
    • 複数の文章をひとつのアウトラインで管理する
    • アウトライナーを「文章エディタ」として使う
  • Part 3 理解する・伝える・考える
    • アウトライナーで読む
    • アウトライナーで伝える
    • 使い捨てのアウトライン
    • タスク管理から「生活のアウトライン」へ
  • Part 4 アウトライナーフリーク的アウトライナー論
    • アウトライナーフリーク的Word論
    • アウトライナーが「アイデア・プロセッサー」であること
    • アウトライナーフリーク的Evernote論
    • フローをからめ取る
    • アウトライナーの新しい呼び名
    • チームでのアウトライン・プロセッシングへ
  • おわりに
  • 自由なアウトライン・プロセッシングのためのアウトライナー一覧

★ 感想

私の作っているサイト(Chromebookでブログを始めてみよう)でも紹介しているように(「Chromebookでブログを書くのに便利なアプリ・拡張機能」)、ブログを書いたり、仕事でプレゼン資料を作ったりする時、アウトラインプロセッサを愛用しています。私が使っているのは、本書でも紹介しているWorkflowyって奴です。Windowsでも、Androidでも、そしてChromebookでも使えて、さらにデータがクラウド経由で同期されるのもグッド。
そんな訳で、自分なりに使っているつもりではいたのですが、この本を読んで「なるほど、こういう考え方もあるのか」と、“アウトライン道(?)”の深さを知ったのでありました。特に「シェイク」って考え方はいいですね。起承転結やら序破急だのの枠組みを決めてから進むやり方と、アイデアの断片を積み上げ、分類していくやり方を旨く組み合わせようということ。確かに、アウトラインプロセッサを使っていると自然とそんな感じにやっているかもしれません。でも、それを意識して行うとさらに使い勝手が良くなっていきそう。早速、実践していきたいと思います。

本書では、Workflowyの他にもたくさんのアウトラインプロセッサが紹介されています。MacではOmniOutlinerってのが有名だそうです。あと、Microsoft Wordをアウトライナーとして使うやり方&注意点なんてのも紹介されているので、自分の好みや環境に合わせて選ぶこともできそう。本書を読んで、ちょっと使ってみようかと思ったらすぐにダウンロードして試してみるのもいいですね。

本書は、著者のサイトで連載していた記事を再編、Kindle本にしたものだそうです。Web上で読んでも良いのでしょうが、こうやって書籍形式にまとめてもらうとやはり読み易い。まとまって読むにはいいんじゃないでしょうか。

ということで、論文を書く人にも、ブログを書く人にも、何も書かないけどアイデアメモを作っておきたい人にもおすすめの一冊です。



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