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東京都庭園美術館 「皇帝の愛したガラス」展 ブロガーご招待に参加してきました。 [美術 : 美術展、写真展紹介]

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何度もお邪魔しています目黒にある東京都庭園美術館で開催されている「国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス」展に行ってきました。今回は“ブロガー招待”ということで、館内撮影自由(!)という特典付きでした!作品はもちろんのこと、アールデコ建築&内装のみごとな旧朝香宮邸も写し放題。いやぁ、その一点を取っても、いい企画でした。
行った日は一般の見学者と一緒と言うこともあり、写真OKの証として「PRESS」の腕章を付けての見学となりました。うむ、日本でもブロガーはメディア(の端くれ?)として認知されてきたと言うことでしょうか???
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実は全く知らなかったのですが、かのエカテリーナ二世(十八世紀ロシア ロマノフ王朝の女帝)が帝室ガラス工場なるものを設立していたそうです。ロマノフ王朝が各国のガラス製品を収集していたり、また新たに研究用として輸入したりして、この工場は技術開発と製品造りに励み、最初はレプリカのようなものが多かったものの、だんだんにオリジナルな作品も生み出していったんだそうです。今回の展示物は、ロマノフ王朝が収集した各国のガラス製品と共に、その帝室工場製の作品も多数展示されていました。ガラス工芸品というとアール・ヌーボーのルネ・ガリックやエミール・ガレ辺りしか知らなかったので、とても勉強になりましたよ。
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せっかく写真撮影自由と言うことだったので、展示作品を色々と撮りまくり。一部を載せます。あと、GoogleのPicasaにも投稿しているので、良ければそっちもどうぞ。

アイス・グラスという技法を使った十七世紀ネーデルランドの大杯。冷め切っていないガラスに冷水をかけ、わざとひび割れを生じさせ、それを再加熱させるというもの。偶然が作るその模様はまさに一点もの。二度と同じ模様はできません。
この写真を撮っていて気がついたんですが、そのガラスの模様を透かした影もまたいい感じなんですよ。きらきら優しく輝いていました。
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スペインで十七世紀から十八世紀になる頃に作られた犬(?)のガラス細工。まあ、ご愛敬って感じの表情ですな。いまだと縁日で売っている奴でももうちょっと犬らしいかも?!
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十六世紀のボヘミアで作られたフンペン。ビアジョッキだそうです。描かれているのは神聖ローマ帝国の象徴である双頭の鷲。そして歴代の皇帝たち。ちょっとわかりにくいんですが、かなり大きいんですよ、これ。一リットルは軽く入るんじゃないでしょうか。皇帝たち、かなりの大酒飲みだったのかも知れませんね。
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いろんな時代の作品を集めた豪華な食卓セット(?)。こんなにきらきらしていちゃ、落ち着いてお茶も飲めませんね。アールヌーボー調のシャンデリアが気に入りましたよ。
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十九世紀も中頃になると色ガラスでビーズや玉、管ガラスを組み合わせて作る技法が出てくる。写真はその見本。色見本、サンプルですね。それがこんなにもアーティスティックだなんて、いいですねぇ。本物は無理でも、レプリカでいいから欲しくなっちゃいました。壁に飾ったらとてもすてき!
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婚礼用のダブル・カップだそうです。スカートの部分が大きなカップ、抱えているのが小さなカップ。逆さにすると小さなカップもくるっと回って、大小二杯注げるように。これを新郎新婦が飲むという趣向。日本の三三九度と同じような意味なのでしょう。
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嗅ぎたばこ入れだそうです。二年前、渋谷のたばこと塩の博物館の企画展「やすらぎのオーストリア カフェとたばこにみるウィーンの文化史」展で色々な喫煙具を見ましたが、こういう嗜好品に対してはお金をかけるんですよね、今も昔も。
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ちょっとわかりにくいですが、右側に移っているのが懐中時計。左側のはそのケース。今風に言えば”デコってる”んですな、これ。ビーズが一面に貼られています。今でもスワロフスキーのビーズをこれだけ貼ったらいくらするんだろうって感じですが、これはどうやってくっつけているんでしょうね。ファッションの世界では流行は繰り返すと言われますが、デコレーションの世界も同じようです。
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ロシア帝室ガラス工場で作られた作品たち。いいですね、こんなグラスで飲むとウォッカも上品に飲めそうです。
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同じく帝室ガラス工場の作品。瓶の中に仕切りがあり、四つに分かれています。そう、四種類の酒を入れておけるんだそうですよ、この瓶。まあ、便利!”Bogka”って書いてあるように読めます。たぶん、ウォッカのことなのでしょう。説明によるとウォッカ・ラム酒・マデイラ酒・ワイン用だそうです。ちゃんぽんで飲んじゃって、悪酔いしないんですかね。
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こちらも帝室ガラス工場の作品。エミール・ガレ風。ガレの作品は人気があって今も高額で取引されているようですが、こちらはどうなんでしょうね。お手軽価格だったりしないのかな。ものはとっても良さそうで、いい仕事してそうですよ、こいつ。ロシア帝室ガラス工場、侮り難し。
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さて、東京都庭園美術館と言えば建物自体も作品。アールデコのガラス作品もあちこちにありますよ。でも、今回は敢えて階段の写真。うーん、いいですねぇ、こういう階段。待っていると、深窓のご令嬢が降りてきてくれませんかね。
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テラスに出たものの、あまりの暑さに数秒で退散。季節が良ければこの席、庭も見渡せて休憩にはとってもいいんですけど、さすがにこの猛暑では無理。
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見学し終わって庭園を散歩。濃い緑が目にしみます。それ以上に陽射しが皮膚にじりじり染みこんできたんで、こちらも早々に退散。この“彼”も少々夏バテ気味かな?
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ということで、いい目の保養になりました。きらきら輝くガラスたちを見ていると、こちらの瞳の中もきらきらしてきそう。猛暑厳しい日が続きますが、静かなお屋敷の中できれいなガラスたちを見る夏の日もいいんじゃないですかね。おすすめです。

期間:   2011-07-14(Thu) -- 09-25(Sun)
休館日: 第二・第四水曜日
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
入場料:  大人1000円
ドレスコード割引:人物(顔だけでも可)をモチーフとした服装やアクセサリ:100円割引
       ここの美術館のユニークなサービスです。毎回、なんらかのドレスコード割引があるんですよ。





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  • 出版社/メーカー: 東京美術
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



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コメント 7

Ranger

凄い!!
どの作品も興味しんしん

ブロガーも、最近はもてはやされる時代なんだぁ^^
PRESSの腕章がいいね!^^

by Ranger (2011-07-18 16:18) 

mami

ガラスの器、綺麗ですね~。
見た目も涼しげで、この季節にはいい展覧会ですね。
by mami (2011-07-18 21:17) 

ぶんじん

Rangerさんへ:
慣れてないんで腕章の付け方が様になってないですねぇ。

mamiさんへ:
きらきら輝くガラス、涼しげでよかったですよ。こういう食器で食事したらお洒落でしょうねぇ。
by ぶんじん (2011-07-18 23:19) 

カエル

私この辺りの作品って割と苦手なんですがね、ガラスは好きなんです。
アイスグラスの雰囲気、フンペンのビアジョッキのプリントぶり、カラーチャートなんかきゅんとしちゃうくらい好きかも、嗅ぎタバコ入れかっこいいし、エミールガレ風の器好きなんですよぉ。自分でもこんなにツボだったとは思わなかったかも。

by カエル (2011-07-20 22:11) 

ぶんじん

カエルさんへ:
ツボにはまっちゃいましたか。是非ともご覧になってくださいませ。フラッシュをたけなかったので、実際はもっと色鮮やかだったり、渋い色だったりしますから。
by ぶんじん (2011-07-21 20:50) 

pon

こんばんは。
館内撮影自由~!なんて素晴らしいですね!!

この展覧会は気になっていたのですが・・・
お写真の数々を拝見して絶対行く!ことに決定しました^^


by pon (2011-07-30 23:14) 

ぶんじん

ponさんへ:
アールヌーボーの頃の作品を扱っているミュージアムは多いですが、そのほかの時代や国のものってあんまり見ないですからね。それがこうやってまとまって見られるのはそうはない機会だと思われます。
天気のいい日を選んで、庭園散歩も楽しんでくださいな。
by ぶんじん (2011-07-31 09:28) 

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